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医療事務 25歳 女性

インタビュー第一弾は、愛知県の診療所で医療事務をしている”I”さんにインタビューをしました!医療業界の中でも特に人気のある医療事務。その裏側とは!?

<医療事務 25歳 女性>

性別:女性
仮名: I さん
年齢:25歳
職業:医療事務
職場:診療所
勉強:専門学校

 

Q.——どこで働いていますか?

入院施設の無い診療所(クリニック)で働いています。
内科、小児科、皮膚科、泌尿器科があります。

Q.——仕事内容は?

う~ん、細かく言えばたくさんありますが。。。
院内処方なので、調剤業務があります。
あとはカルテ作成、会計、コンピュータ入力、受付対応、薬の発注、
電話対応などですね。

また、月終わり、月始めにレセプト業務があります。
(社会保険事務局や国民保険連合会に請求をする為にレセプトを作成する。)

Q.——勤務体系は?

週休2.5日で、一日の業務時間は、
混んでる時は12時間ぐらい、
空いてる時は大体9時間ぐらいですね。

ちなみに診療所の受付時間は
AM8時~12時と、PM3時~6時半です。

あと、レセプト業務の際は残業があります。

Q.——医療事務に就くまでの経歴は?

19歳から医療事務の専門学校に2年間通って、
卒業してから今の診療所に就職しました。
今年の4月で5年になります。

—-専門学校時代はどうでしたか?—-

専門学校時代はメッチャ勉強しましたね~(笑)
でも楽しかったです。

友達とも仲良く遊んでいましたし、
先生が個性的な人達が多くて。元病院経験者の人もいたので、
仕事に関するアドバイスなんかもしてくれました。

何より、自分のやりたい事の為に勉強していたので、
それが一番楽しかった理由ですね。

—-通信講座で勉強しようと思わなかった?—-

う~ん、特に興味はなかったですね。
当時の自分の中では既に医療事務の道に進もうと決まっていたので、
専門学校に通うのが一番近道だと思いました。

ただ、社会人になって仕事と両立するって人には良い手段だと思います。

Q.——取得した資格は?

取得した資格はこれですね。

①全国商業高等学校協会主催ワープロ実務検定2級
②全国商業高等学校協会主催コンピュータ利用技術検定3級
③文部科学省認定硬筆書写検定2級
④日本医療事務協会主催医療事務検定1級
⑤日本コンピュータ能力教育協議会主催ワープロ技能認定試験3級
⑥文部科学省認定ビジネス能力検定3級
⑦文部科学省認定秘書技能検定試験3級
⑧文部科学省認定全国経理学校協会主催簿記検定3級

—-たくさんありますね。。。この中で役に立っている資格は?—-

②全国商業高等学校協会主催コンピュータ利用技術検定3級
⑤日本コンピュータ能力教育協議会主催ワープロ技能認定試験3級

この2つはパソコンに携わる部分で役に立っていますね。
それまでの私はパソコンとは無縁だったので(笑)

④日本医療事務協会主催医療事務検定1級

これはレセプト作成業務に役立っています。
科によって項目も変わりますが、基本的なカルテの内容は共通ですので、
実務でも抵抗なく進める事ができましたね。

⑦文部科学省認定秘書技能検定試験3級

これは言葉遣いや患者さんとの対応で役に立ちました。
直接医療とは関係ない部分ですが、
やはり人と接するお仕事なので礼儀は大切です。

Q.——医療事務の楽しい所は?

やっぱり患者さんに「ありがとう」と言われると嬉しいですね。
患者さんの何気ない一言だと思いますが、本当にやってて良かったと思う瞬間です。

患者として来る人は体のどこかに異常がある人もいますので、
そんな人が元気になる姿をみると嬉しいですよね。

あとは、レセプトの枚数が多い時に、やりきった時の達成感ですね(笑)

Q.——医療事務の嫌な所は?

働くまでは診療所の受付時間までが働く時間だと思っていたけど、
実は受付時間が終わってからもたくさん作業があるって事に驚きました。

あとは人間関係ですね。
これはどんな職場でもあると思いますが、
先輩・上司とは上手く付き合っていきたいです。

医療関係で働いてる友人との会話でも、
お局(おつぼね)的な存在はやっぱりいるとの事(笑)

—-なるほど(笑)お局ですか。。。永遠の宿敵ですね—-
—-他には何かありますか?—-

一人で薬が多くでている患者さんの対応は大変ですね(笑)
忙しい時は特に時間が縛られたりするので。

あとは、2年に一回保険の改定があるので、
それに対応するのが結構大変です。

負担が0の人からお金を貰ってしまったり、
コンピュータの入力内容に変更があったりと。

患者さんの中には、セクハラしてくる人もいます。
「こんなとこで働いとらんでキャバクラや風俗に行け」とか、
「胸触らせろ」なんて言ってきたり。

—-本当ですか!?それは笑えないですね。。。—-

いや、笑って流します(笑)
滅多にそんな人はいないですけどね。

Q.——失敗談はありますか?

ありますね~。

正直、患者さんに怒られる事もありますよ。
薬が欠品していて足りなくなってしまったり。

診察までの待ち時間に、患者さんが外出する事がよくあるんです。
呼んでも居ないから次の患者さんを通すと、
タイミングよく帰ってきて「順番が違う!」と言われたり。

—-それは謝るしかないですね。。。しょうがない気もしますが。。。—-
—-薬を間違って出してしまうって事はあるんですか?—-

それはないですね。
絶対あってはいけない事なので、
一人が作ったら、一人が確認するって形で、
必ず二人一組になって作業をします。

Q.——医療事務を選んだ理由は?

昔から病院で働きたいと思っていて、介護の職場にも憧れていました。
ボランティアでやったりもしていましたね。
その流れから医療事務の事を知り、自分に合うと思い、やってみようと思いました。

—-何故病院で働きたいと思ったんですか?—-

中学生の時に、職場体験で病院に行ったんですよ。
体験した内容は雑務だったんですが、
その時に患者さんから「ありがとう」と言われて、すごく嬉しかった。
将来こうゆう職場で働きたいと思いましたね。

Q.——医療事務をやる上で、心掛けている事はありますか?

今の診療所で働く前に、どんなに疲れていても、
患者さんに対して常に笑顔でいようという目標を決めました。
これは大切な事ですね。

—-確かに。患者さんの癒しにも繋がりますね。—-

Q.——医療事務に就いて良かった?

良かったです(笑)

Q.——では、医療事務を目指している人に一言お願いします

勉強内容はすごく大変だと思いますが、
実際働いてみて、その勉強がとても役に立っているし、
患者さんが元気になって帰っていく姿を見たり、
「ありがとう」と言われた時は、とても嬉しくやりがいを感じるので、
みなさんも夢に向かって頑張ってください!

Q.——最後の質問です。ズバリ!今後の目標は?

これからも患者さんの気持ちになって対応する事を心がけて、
より多くの患者さんの笑顔を見ることです。

あと、寿退社です(笑)

—-ありがとうございました(笑)—-

<インタビューをしてみて>

最後に”寿退社”という大きな目標を聞かせてくれた I さん。
医療事務の裏話を約2時間、赤裸々に語って頂きました。

彼女は専門学校で医療事務を学び、
授業の一環として多くの資格を取得しています。
実務に繋がる資格は正に財産になりますね。

セクハラの話まで出てきて驚きましたが、
何よりも医療事務を目指すきっかけにもなった、
患者さんからの「ありがとう」という言葉にやりがいを持っている事に
強い印象を受けました。

そして、どんなに疲れていても、
患者さんに対して常に笑顔でいようという彼女の気持ちによって、
患者さんにもまた笑顔が生まれるのでしょう。

これからもたくさんの患者さんの笑顔を見て頂きたいです。
ありがとうございました。

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